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習慣との戦いに立ち向かう

私は、かつて煙草を吸っていた。何度も禁煙に挑戦したが続かなかった。私の場合には、決して煙草が心底から好きであった訳ではない。

食事の後や酒を飲んだ時、無意識に吸いたくなる。イライラした時に吸いたくなる。やることがないと吸いたくなる。吸い過ぎて何度も喉を傷めた。酒を飲んだ翌日は、酒のせいよりも煙草のせいで気分がすぐれなかった。

今から振り返ってみると、美味しいというよりは中毒なのか、あるいは無意識の習慣なのか、吸い続けることが当たり前のような状態であった。

習慣とは恐ろしい。一旦身につけてしまった習慣を変えるのは、相当の覚悟と強い意志がなければ無理だ。

私の場合は、自分に"今度この一本を吸ったら死ぬ"と誓った。必ず死ぬ、絶対に死ぬと自分に言い聞かせた。私がそのように自分に誓うまでは、実はそこまでは強い決心をしていなかったのである。禁煙できればよいなという期待感であり、何が何でもという気持ちにはなっていなかった。

"今度この一本を吸ったら死ぬ"というところまで覚悟が持てたのは、習慣ということを強く意識し始めたからである。

私は、『行動が変われば人格が変わる』の中で、"人の性格は変えられないが、行動は変えられる。それが教育である。"と書いた。

この私の考えは、スティーブン・R・コヴィーの書いた『7つの習慣』を読んでからである。

人間は、毎日の生活をすることで、その環境や周囲の人との関わり方で、必ず習慣が生まれる。やがて習慣は、その人を構成する大きな要因となる。

生活習慣病に代表されるように、生活習慣によって体が次第次第に変化し、やがて病気になったりする。習慣は体をつくり、病気もつくり、考え方や性格までを時間をかけてゆっくりと作り上げていく。人間を木のように輪切りしにして年輪を見れば、その人の習慣が見え、その人の好物、その人の生き方、考え方までもが見えてくるかのようである。

習慣こそが人間を形成していると言って過言ではない。私は、このように習慣を捉えるようになった。

そして、習慣を変えることは、一つの挑戦だと思うようになった。何でも良かった。身近な例として偶々禁煙があった。そして、煙草とやめることよりも、ひとつ自分の習慣を変えることができるか、それを私は確かめたかった。確かめるというのは、やると決めたことを成し遂げられるかという自分との戦いに勝てるを知りたかった。

勝つためには、負けたら死ぬ覚悟まで必要だと思いこませた。それが、"今度この一本を吸ったら死ぬ"と誓った所以だ。

私は、遂に自分に勝った。

そして、もう一つ挑戦した。それは早起きである。これも人間が生活する上で最大の習慣であろう。毎日のことだから、そう簡単には直せない。しかも、私は、誰よりも寝ていることが好きであったのだ。

5時に起きるようにした。目覚ましを使わないで、起きるようにした。幸いには、私は、月に何度も眠れない日々を過ごす。かつては、それがとても苦痛だった。しかし、眠れないのではなく、眠らなくても良いと思うようになってから、自然に変わって行った。

今では、世界中どこに行っても4時半には自然に目が覚めるようになった。

習慣とは不思議である。人間の根底にある欲や願望、趣向が自然に蓄積されるものである。習慣こそがその人の姿なのである。

私は、毎朝社内朝礼ブログを書くようになった。まだ開始して1年だから、習慣とは言えないが、こうして継続しているとやがて習慣となる。

習慣を変えるのは大変だが、変えた習慣が一度身に着き習慣になると、自分と一体となるため大変ではない。周囲からは、継続するのは大変だろうと思われるかも知れないが、一旦習慣のレベルまでになってしまうと、当の本人は何でもない。

習慣を変えるのは大変でも、変えることができさえすれば、違った人間になれると言っても過言ではない。私はそのように思う。

リーダーなら、習慣を変えることは大変意義があることである。それは、自分との戦いに打ち勝てるかが判るからである。人の上に立つリーダーなら、何でも良いから、ドロが蓄積して行くように溜まり溜まった行動習慣を変える戦いをしてみないか。

他人と戦うより自分と戦うほうが遥かに手ごわいぞ。それができれば、怖いものはない。習慣さえ変えることができるのだから、その日から行動が変わり、考え方も変わるに違いない。

いざ立ち上がれ、習慣という自分との戦いに立ち向かうのだ。起業家として、何かを得たいと思うなら、習慣となっている何かを捨てる覚悟も必要でないか。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年10月18日 06:06




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