ハルシュタットから列車で、オーストリアの首都ウィーンに向かう。オーストリアの国土は、北海道とほぼ同じ広さ。主な民族は、ゲルマン民族で、公用語はドイツ語である。国歌は、もちろんモーツァルトの作曲。
ウィーンは、15世紀以降「太陽の沈まない帝国」として絶大な力を誇ったハプスブルク帝国の本拠地として、約640年にわたりヨーロッパの中心都市として繁栄した。
1914年サラエボでの皇太子暗殺事件を端に、第一次世界大戦の発展した。敗戦が濃厚となり、1918年、ハプスブルクは崩壊し、チェコとハンガリーが独立した。
第二次世界大戦時には、ドイツに併合され、再び敗戦国となる。1955年に永世中立国を宣言し、ウィーンはニューヨーク、ジュネーブに次ぐ第三の国連都市となった。
オーストリアは、ヨーロッパの中心に位置し、EU諸国の中でも経済的に豊かで安定しており、国民一人当たりのGDPは世界第10位と失業率も他のEU諸国と比較すると低いほうである。
ウィーンは、何と言っても欠かすことができないのが、音楽である。「音楽の都」と呼ばれ、モーツァルトだけでなく、ベートーベン、シューベルト、ハイドンなどの音楽家が活躍した。
ウィーンに来ると、かつての繁栄ぶりが今でも感じ取れる優雅な都市である。私は、今回でヨーロッパに来たのは、今回で4度目である。ロンドン、パリ、マドリッド、ローマなどの大都市と比べても、ここウィーンは、格別に上品な感じがする。
落ち着きがあり、気品がある。人口が120万人ほどの街とは思えないほど、都市機能も充実しているように思う。日本で言えば、歴史的な雰囲気から京都のような感じであろうか。
こうしてヨーロッパにいると、アフリカ、アジア、アメリカと言ったヨーロッパ以外の国々は、はるかに精神的に遅れている感じがする。ヨーロッパ人の偉大さ、寛大さ、豊かさを感じる。
私は、ドリームクラスター・グループをEUのような組織体にしたいと思っている。
それは、歴史や文化や、人種や政治や、宗教や、あらゆる考え方の違いを乗り越え、それぞれを認め合った上で、ひとつのヨーロッパになろうとしている姿に感動さえ覚えるからである。
ひとつのヨーロッパとは、大国への挑戦であり、競争である。そして、それは単にヨーロッパだけでなく、人類の挑戦であるかのように思う。
小国が小異を捨て、大意で結びつくことで、小国ながら共存共栄しようとしている。過去の何度もの征服戦争のように、一つの国になろうとするのではなく、それぞれの国を残しながら、団結しようとしている。
自国を愛するための選択。人類が誕生して、この考えに到達するまでに何千年要したことだろう。
そして、この考え方は、企業経営にも影響しようとしている。多国籍資本、多民族が働き、多国を市場と考える。
日本はどうか。自分のことで精一杯である。精一杯だからこそ、そこから脱皮できない。ヨーロッパが何十年も前に既に経験した姿である。
しかし、アジアでは、中国が台頭したため、アジアが一つになろうと言う発想は、そう簡単には生まれないし、必要ともされないであろう。
でも、日本はそれでは立ち行かなくなる。そして、日本の企業も同じだ。
ウィーンにいると、何もかもがチッポケに感じる。小さな地球の土地を争ってどうするのだろう。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年8月29日 06:24
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