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経営者について  「活・喝・勝」


即断即決と熟慮断行

優秀な経営者は、判断が早く、決断が早い。即断即決である。現代のスピード経営社会においては、即断即決ができるというスキルは、とても重要だ。

しかし、即断即決をするには、並大抵な能力が必要である。どうやら、それを誤解している人が多い。

私の考える即断即決の前提は、熟慮断行である。熟慮断行とは、十分に時間をかけて考えた上で、素早く思い切って実行することである。

本来、即断即決と熟慮断行とは、相反するように思われているが、私はそうは思わない。

それは、即断即決とは、思いつきや勘、勢いで当たるも八卦で答えるのとは違うからである。私が、即断即決を誤解している人が多いというのは、即断即決という極めて困難で、並大抵な能力が必要だということを全く理解していないということである。

簡単に言えば、軽い。

何度も何度も言うが、即断即決をするのは、そんなに簡単なものではなく、並大抵な能力が必要なのである。

即断即決ができる人は、極めて少なく、普通には存在しない。だから、それと勘違いして軽々しく答えを出す人は、信用されず、答えを出してもすぐに覆されるのである。

優秀な経営者は、判断が早く、決断が早い。それは、正しい判断であり、いい加減な判断ではない。決断は重く、どんなことがあってもやる覚悟があり、直ぐに考えを変えたり、引っこめたりするような軽いものではない。

何が正しい道で、何が成功するかを一瞬のうちに判断し、その判断を心底から信じて、最後までやりぬく決断をするのだから、そんなに簡単なはずがない。

まず、このことを十分に理解し、普通の人が即断即決などできるはずがないということを思い知るべきである。

そういう私も、同様である。

しかし、経営者である以上、その場で答えを出さなければならない場面は日々である。即断即決ができない、優柔不断な人間は、経営者として失格であり、交渉相手にふさわしくない。

この矛盾に私は、立ち向かっている。

私は、できるだけ即断即決ができる人間に近づこうと、誰にも負けないくらいできるだけ多くのことを考えるようにしている。これが、熟慮断行である。

熟慮断行とは、十分に時間をかけて考えた上で、素早く思い切って実行することである。ダラダラとボー然と考えるのとは違う。あらゆるパターンを想定し、考えられる限りに答えを用意する。

考えて考えて、考え抜く。これを起こり得ることを想定して日々行うのだ。

これは、即断即決と違い、私のような平凡の人間でもやろうと思えば誰にでもできる。しかし、私が知る限り、熟慮断行をしている経営者は少ないように思う。

なぜか。それは、起こったことに頭が回り、起こり得ることを想定することに頭を回せないでいるように感じる。私の考える熟慮断行の原点は、起こり得ることを想定して、考えることだ。起こってから考えているようでは遅いのである。

つまり、日々、起こり得ることを想定していると、その場に応じて引出が多く用意できる。引出が沢山用意できていれば、その引き出しから答えを出せば良い。すると、あたかも即断即決のように見えるのである。

引き出しにないことは、即断即決できない。いや、してはならないのだ。したとしても、当てずっぽうで、軽すぎる判断に良い結果が出るはずがない。

私の考える即断即決は、熟慮断行がなければ成り立たないのである。それは、私が、即断即決できるほど有能な人間でないからである。

その代り、私は、誰よりも、多くのケースを考えていることだけは自信を持っている。でも、そんな単純なことは、誰でもやろうと思えばできるはずである。私は、それくらい仕事が好きで会社を愛しているからできるのである。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年8月17日 06:00




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