経営者と商売人は違うと言ってきた。商売が上手い人が、必ずしも有能な経営者ではない。
経営者は組織を作り、それを率いて、強い組織にするための指導者である。これが私の経営者の持論だ。
経営者と商売人は違う。商売が上手い人が、必ずしも有能な経営者ではない。しかし、だからと言って私は、商売が下手でも、経営者になれるなどというようなことは一度も言っていない。
私は、以前「嫌いなことから逃げない」という中で、『営業が苦手だと公言する社長は、どんなに苦手で嫌いでも、自らが営業できるようにならなければ、決して会社は成長できない』と言った。
私は、稼げない経営者は、経営者にあらずだ思っている。
経営者は、家族で言えば、一家の大黒柱だ。その大黒柱が、仕事もせず、稼げないで一銭も家庭にお金を入れなかったら、家庭は崩壊する。
経営者は組織を作り、それを率いて、強い組織にするための指導者である。
組織を作り、維持するには、お金が必要だ。そのお金は、現場の営業に任せるのではなく、自ら稼げなければならない。稼げない人が、作った組織を率いても、誰もついてこない。
どんなに理論が素晴らしく、かっこよくて社内の取りまとめが上手でも、社外で評価されるような経営者でなければ、経営は勤まらない。
社内の取りまとめは、社外での活躍が前提にある。常に社外に目を向け、経営者自身が様々な社外での経験を、社内に伝える。そのためには、経営者による営業行為は不可欠なのだ。
営業ができない、商売ができない、稼げない経営者は、絶対に経営者になれない。精精、管理職と呼ぶべきだろう。
営業ができない人が、営業を採用して指揮しても、説得力がない。
営業ができるからと言って、経営者ではない。だが、こと営業だけに関しては、経営者において営業能力は必須である。
戦国時代の武将は、織田信長も、豊臣秀吉も徳川家康も、皆、自身が先頭で陣頭指揮を取って戦い、いくつもの戦いで勝利を収めた。
戦ったことのない強い武将などいない。若い頃は、自らも馬に乗り、戦場を駆け巡って戦闘能力を高め、それぞれの戦術を身につけた。
書物に書いてある戦術を机上で勉強して、それで現場を指揮したのではないのだ。現場で戦って、戦いを通じて、戦い方を磨いていった。連戦錬磨の強い武将だから、どんどん勝ち残り、部隊も大きくなった。
戦いに弱い武将は、負けて部隊は崩壊させられ、歴史に名を残すことはできない。
経営者は、武将である。ビジネス戦争で戦う武将である。戦いに戦いを続け、勝ち残らなければならない。勝って、部隊に褒美を与え、部隊をより強く、より大きくするのである。
ビジネス戦争で勝つということは、利益という結果が教えてくれる。どんなに有能な技術で、良い品質でも、赤字であれば、戦いに敗れる。
戦いの責任には、全て武将にある。だから、武将は勝つために必死になるのだ。
だから、経営者は、儲けることができなければ、武将とは言えない。勝って敵の土地を奪い取り、皆に分配するのと同じことを、現代のビジネス戦争で行うには、稼ぐことである。
稼げないなら、経営者失格である。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年8月 7日 06:14
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