ドロシー・ロー・ノルトという作者を知っているだろうか。 著書『子どもが育つ魔法の言葉』は、22ヵ国語に翻訳され、ミリオンセラーになった。
中でも、1954年に書かれた詩『子は親の鏡』は37ヵ国語に翻訳され、 2005年皇太子が自分の誕生日記者会見で朗読され話題になった。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもはみじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世はいいところだと思えるようになる
私は、『子は親の鏡』という詩を読むと、つくづく反省させられる。
子供を不安にさせていないか、みじめな思いにさせていないか、人を羨むようになっていないかと自問自答する。
私は、励ましているか、広い心で接しているか、認めてあげているだろうか。親は、子に恥じないような子の模範となる行動を取っているだろうか。甚だ疑問である。
この詩を、親を社長に、子を社員に置き換えて読んでみよう。そして、家庭は職場と置き換える。
すると『社員は社長の鏡』ということになる。
これを読んだ社長の多くは、子と社員は違うと言うかも知れない。他人の社員を、自分の子供のようには育てられるはずがないと嘆くはずだ。
もちろん、社員は、育ちも異なれば、境遇も違うだろう。一人一人個性も違うし、待遇も違う。
でも、私は、会長という立場で、グループ内の各社の様子を見ていると、『社員は社長の鏡』というのは間違いないと確信できる。
社員が起こす様々なトラブルは、その社長の性格そのものである。私は、幸いに複数の社の様子を見ることができる立場にあるから、各社の社風とも言うべき組織の性格と、社長の性格は間違いなく一致している。
組織の性格とは、家庭のようなものである。その家庭に生まれた子供の性格は、それぞれ異なっても、その環境で育った子供の性格は、反面教師であろうが、明らかに親を見て形成されたのに違いない。
それは、会社でも同じである。各社員の個性や性格はまちまちでも、社長が判断して採用したのだから、それらの母集団は何らかの似た特徴を持つ。
社員は、日々様々な行動をする。会社が定めた目標に対し、社長の方針に基づいて行動する。社長の指示が曖昧であれば、社員の行動は曖昧となり、失敗する可能性も高い。
社員を叱る前に、失敗の原因は、社長自身にあることを鑑みることが重要であろう。社長が社長だから、起こるべきして起こったのみである。
社員が辞めるのも、社員が失敗するのも、会社という家庭の中で起こる全ての事象は、社長そのものである。
社員は社長の鏡なのだ。
つくづく反省してしまう。社長は、社員の模範になっているかと。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年7月10日 05:55
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