世の中には、小さな会社と大きな会社がある。小さな会社は、全てが小さい。組織はもちろんのこと、発想も、動かせるお金も、そして、何よりも社長自身の器量が小さい。
社長の器量が小さければ、絶対に大きな会社にはなれない。それは、なろうともしなければ、仮になろうとしたとしても、他人が入ることを恐れるからだ。
小さな会社では、社長一人が株主で、経営陣も社長の身内だったりする。なぜか。
怖いからだ。
つまり、自分が堂々と経営をするまでの器量を持ち合わせていないからである。
その領域を越えると、経営陣に生え抜きの社員を入れようとする。もし、ここで、社長の右腕になれるナンバー2を誕生させることができれば、会社は飛躍的に拡大する。
小さな会社にとって、ナンバー2の存在は、絶大である。社長や会社の看板がなくても、会社の代表として振る舞えるようなナンバー2を持てるだけで、この会社は間違いなく大きくなる。
ところが、ほとんどの会社はではナンバー2を持つことができない。なぜか。
怖いからだ。
ナンバー2が、社長の座を脅かすのではと考えるからである。仮に肩書きだけのナンバー2を置いたとしても、社長は部下としか扱わない。対等の経営者とは位置づけられないのである。
なぜなら、そのような人物がいれば、取締役会で、社長の解任動議まで出されかねないからである。
社長は、自分が作った会社なのに、他人の後輩に社員に腹を刺されるようなことをされたくないからである。
だから、経営陣も社長のイエスマンで固めようとする。
社長は、裏切りを恐れ、自分の失態を追及されるのを嫌い、わがままで自由奔放に楽したいのである。そんな社長の器量で、大きな会社になるはずもない。
経営者とは何だ。
株主より、会社の経営を委ねられた人たちだ。その株主と経営者が一体で、どこに経営の緊張感が生まれようと言うのか。緊張感というのは、監視されること、解任されることである。
株主とは何だ。
投資した分の見返りとして配当を得る会社の所有者である。株主は、経営のプロではない。だから、株主は、経営のプロである経営者に会社を任されるのである。
それが一体であれば、立法と行政が一体のようなものだ。法律を作るのと、実施するのが一体であれば、実施するのに都合が良い法律しか生まれない。
小さな器量の社長は、経営のプロである経営者に会社を任されるのにも関わらず、そのことを雇われ社長だと言う。私からすれば、雇われ社長でない、小さな会社のオーナー社長こそ、最も器量の小さなちっぽけな会社の社長である。
そんな社長に、雇われ社長と呼ばれ、自分も株主と経営者を一体になりたいと考えるようではまだまだである。経営の緊張感の排除を求めていることであり、結果責任を逃れ、自分の能力のなさ、器量の小さなを認めているようなものである。
会社の大きさは、社長の器量の大きさだ。
社長の器量が小さければ、社長自身の保身を第一に考えるから、小さくて安心で、安全な、ぬるい会社になる。これは当然のことである。
私は、オーナである。だから、このように唱える私は、自ら株主と経営を分離すべく考えを持っている。
それは、私以外の株主を増やし、そして、私は経営から退くことである。これは、ドリームクラスターを作った時からの理念である。そうしなければ、わがグループでは、器量の大きな社長は育たない。
私の仕事は、器量の大きな社長を育てることである。だから私は、経営にはできるだけ口を出さないようにしている。
会社の大きさ、強さ。それは、全て社長の器量で決まる。株主の問題ではない。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年7月 8日 07:52
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