数ヶ月前、私は「自分は常に自分を崖っぷちにおく」という言葉を聞いた時、頭に衝撃が走るくらい感動したのを今でも忘れない。
それは、私の尊敬するアイエスエフネットの渡辺社長から聞いた言葉である。
私より一歳年上で、会社設立をして8年で2千名近い従業員を抱える会社にした人物だ。
私は、あの言葉を聞いた時、自分はまだまだ自分を崖っぷちにおいていないことを思い知らされてしまったのである。
私も、彼と同じく毎朝4時半過ぎに起床する。私は、彼と出会うまで、私は私なりに自分という見えない敵と戦ってきたつもりであった。
しかし、自分を崖っぷちにおくというところまでは、未だに至っていない。
私は、このブログの副題でもある"確率より可能性で選ぶ"リーダーになることを考えて生きてきた。
それは、リスクを考えることよりも、挑戦する気持ちを大切にしたいからである。
経営者は、会社という組織に降りかかる様々なリスクを考え、危機感を持って事前に策を練るのが仕事である。
会社を危機にさらさないようにすることは重要である。だがしかし、組織のリスクを考え過ぎると、リスクを取って挑戦する勇ましい精神が育たない。
その理由ははっきりしている。経営者そのものが、経営者自身が自らをリスクにさらすことができないようになるからである。
私は、経営者こそ最大のリスクを背負うべきだと思っている。経営者が行う仕事が、会社のリスクヘッジする仕事だとしても、経営者自身はリスクを恐れず戦う姿勢を持つことが重要なのである。
たとえば、こうして名前を出してブログを書くこと。社内の朝礼ブログを公表すること、これらは全て私にとって戦いである。
自分という見えない敵にやられることを恐れ、守りに入らないようにするために、自分を奮い立たせていると言って良いだろう。
このブログは、社員が読むために書いているのだが、実は私自身のためにやっているようなところがある。
書く内容に困るし、何かを訴えれば、それに自問自答しなければならない。しかし、書くたびに立ち向かう気持ちを呼び起こさせてくれる。
書くことがなく、書けないでいるときも、とにかく向かってみる。何度も何度も自分の頬を叩きながら、気合を入れ、勇気の源を呼び起こそうと捻り出す。これが私の見えない敵との戦い方である。
私は、自分を保身する経営者は最も嫌いだ。自分は捨てても会社を守る覚悟がないようでは、どんな商売が上手であれ、経営者とは呼べない。
しかし、私がこれまで行ってきた自分という見えない敵との戦いは、自分を崖っぷちにおくという姿勢に比べたら雛のようなものだ。
まだまだである。
私がその程度の人間なら、私には自分を崖っぷちにおくような経営者は育成できない。
まだまだである。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年6月19日 06:19
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