ゴールデンウィークが終わると、5月病が増える。休暇を取ることで、それまでの緊張感から開放され、再び緊張の世界に戻りたくないという逃避反応が起こるからだ。
先日、うちの役員が「完全にオフにすると駄目ですね」と言って来た。
今から3年前、私は本田宗一郎が語った”経営者には休日はない”ということを引用した「頭は休めるな」というものを書いた。
その中で『体を休めても決して頭を休めるな。経営者にとって休暇というのは、体と心を休めることである。日々の激務に耐えられるよう十分に体を休め、日々のストレスを解消するために疲れた心を癒すことは重要なことだ。しかし、体と心を休めても、絶対に頭を休めては行けない』と言った。
そして今、経営者は、どんなに長い休暇を取っても良いから、一時たりとも仕事から離れてはならないと言いたい。
そして昨年、「時間の確保と考える習慣」という中で『時間に余裕がないということを出来ない理由に挙げたら、それだけで経営者失格だ』と書いた。
そして今、経営者は、どんな時でも、一時たりとも仕事から離れてはならないと言いたい。
何もわざわざ私が言わなくても、言われたからするのでもなく、むしろ真剣に経営をしていたら一時たりとも仕事から離れられない、いや離れようとしないはずである。
私は、良く遊び良く働けという考えを持っている。私自身、大いに遊んでいるし、大いに遊びを謳歌している。
しかし、経営者にとって、良く遊びと良く働くの間に区切りはない。遊びながらも仕事をするつもりがなくてはならないのである。
このことは、人の上に立つ経営者だからこそ求められることである。経営者は、普通であっては行けないのだ。
普通のようにしたいのなら、もうその時点で人の上に立つことなど辞めたほうが良い。
経営者は、企業の中の大統領のような存在である。長いバカンスを取るアメリカ大統領でも、一時たりとも仕事から離れることはできないはずである。企業の主には、自分の会社のことなのだからそれくらいの覚悟は求められるであろう。
企業の大統領には、体や心をリフレッシュするための休暇はあっても、オフはない。常に仕事はオンでなくてはならないのである。仕事にオフはない。
経営者は、どんな時でも、一時たりとも仕事から離れることは許されないのである。
だからと言って、私は24時間、寝ないでずっと仕事をしろと言っているのではない。私が言いたいのは、例えば、1年365日、たった1日でもメールに目を通さないような日があっては行けないということである。世界中どこに行っても、たった1日でも許されない。
プライベートと仕事を分離しようとする人もいるかも知れない。家庭に仕事を持ち込まない主義と言うような人がいるかも知れない。私は、「何をサラリーマンみたいな寝ぼけたことを言っているんだ」と言い返したい。そして、その程度の経営者の反論など、全く受け入れない。大企業など他の会社なら許されるのかも知れないが、わがグループでは断じて認められない。
私はかつて、手術をした病室からも毎日メールを送り続けた。その程度のことは当たり前のことである。
経営者は、自分の家族だけでなく、社員の家族までをも背負っているのだ。自分の家族のことだけや、個人の時間を大切にしたいと言うような程度では、とても部下はついて来ないだろう。
良く遊び良く働く。経営者は、この言葉の意味を、サラリーマンと同レベルで考えることはできないのだ。
経営者なら、良く遊び、一時も仕事から離れず、良く仕事をしろ。これが経営者の良く遊び良く働くではないか。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年5月13日 06:28
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