世界中を旅していて、何か日本は他と違うと感じることがある。特に、成長目覚ましいアジアの都市を訪れると、肌で活気を感じることができる。
東京に戻って来て感じるのは、こんなにも人がいるのに静かであること。静かだからなのか、地響きのような変化のうねりを感じられない。
うねりが感じられないからなのか、熱気、活気、興奮を感じることができない。そのことは、何も海外に行かなくても、東京から地方都市に出張に行けば、同じような感覚を疑似体験できるはずである。
都市とは、人の集まりである。同じ人口規模でも、発展途上国の都市と、世界トップクラスの東京とでは、その発展の度合いはケタ違いである。
会社とは、人の集まりである。同じ社員数の会社でも、同じような業種・業態の企業同士でも、発展途上の会社と、成熟した会社、発展することさえできない会社、あるいは衰退しはじめた会社もある。
同じ人間が集まっているのに、なぜ、活気が違うのか。経営とは、人、カネ、モノだ。この中で活気を生むことができるのは、人である。金があっても人がいなければ活気はない。活気がなければ、組織は衰退する。
そして、活気があれば、組織は必ず成長できる。では、活気とは何か。
一言でいえば、みんなが塊になってある方向に向かっている姿である。なぜ、ベトナムに行って活気を感じるかと言えば、みんなバイクに乗って、同じ方向に一斉に塊になって走っている姿を見るからだ。
私は先日、社内の朝礼ブログで、「徹底力について」という話をした。
私にとって徹底力とは、これからの会社の力を示す最大の指標と言っても過言ではない。
その徹底力とは、みんなが塊になってある方向に向うことができる力のことである。指示したこと、決められたことを徹底してやりぬく力がなければ、どんなに机上の素晴らしい戦略や、理念があっても、成果を生み出すことはできない。
多くの経営者は、徹底することの大切さを知っている。だができない。
それはなぜか。経営者自身が、徹底できないからである。自分ができないことを、社員ができるはずもない。
徹底力は、強い組織、活気がある組織を作る最も重要なことだ。経営者が、最も重要だと感じ、何が何でもやりきる、徹底させるという強い意志を持てば、誰にでもできるもである。
徹底力とは、経営そのものの意思の強さの表れなのだ。
私は、徹底してやる。しかし、私も、私ができないことを、他人に徹底させられるはずもない。
だから私は、私も含め、誰でもできることを徹底する。しかも、誰でもできることを、誰もができないくらいに徹底する。
難しいことは要求しない。
誰でもができることを、他社が真似できないくらいに徹底する。真似できないくらいに徹底して初めて、徹底力は発揮できる。
ほどほどの徹底ではダメなんだ。
誰でもできることを、誰もができないくらいに徹底する。これが、私が考える徹底力である。この力を身につけた会社は、活気を持ち、必ず成長すると確信している。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年4月25日 08:35
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