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組織について  「活・喝・勝」


トップが動けば組織が動く

ガリレオ・ガリレイは、ピサの大聖堂内に吊るされたランプが揺れるのを見て、ランプが大きく揺れている時も、小さく揺れている時も、振り子の振り幅に関係なく周期は一定であるという”振り子の等時性”を発見した。

後に、この考えが応用され時を刻む時計が誕生した。

時計の振り子は、大きく振れても小さく振れてもその往復にかかる時間は一定である。

小さく振れて大きく振れても、時間は刻々と過ぎる。それが”時”である。

”時”は、万人に共通で平等に与えられている。どんな偉人でもどんなに怠け者でも、”時”の過ぎ行く速さは同じだ。では、なぜ、同じ”時”を過ごしているのに、差が生まれるのだろうか。

同じような製品を扱う会社が二つ、同時に誕生しても、一年後、二年後には大きな差が生まれることがある。でも、過ぎた”時”の流れは、どちらも一緒だ。

ガリレオは、大きく動いても、小さく動いても、動いた距離に関係なく、”時”は一定だと考えた。

私は、”時”が一定なら、単位時間当たりのエネルギーは、大きく動いたほうが大きいと考える。つまり、同じ時間内に大きく動くほうが、大きなエネルギーを生む。

組織で考えれば、同時に誕生した会社でも、どちらが大きなエネルギーを消費したかで、同じ時間内に得られた成果が異なってくる。当然、それが企業であるならば、経営者なら、より大きく動かせたいと考えるだろう。

では、どうして、同時に誕生した会社なのに、大きな動きができる会社と小さな動きしかできなかった会社とに別れるのか。

ガリレオが考えた”振り子の等時性”では、長さが同じなら大きく揺れても小さく揺れて同じという以外に、長さが同じなら、重い振り子も軽い振り子でも同じというもうひとつの考えがある。

つまり、私の論で言えば、”時”が一定なら、より重いものを、より大きく動かしたほうが、大きなエネルギーを生むということになる。

これを組織で考えれば、20名の組織を10メートル動かすより、200名の組織を100メートル動かすほうが、大きなエネルギーが生まれる。このように考えれば、組織の力の差がどうして生まれるのか判るであろう。

同じ時間内で、200名の組織を100メートル動かすためには、20名の組織を10メートル動かすより、10倍の速さでなくてはならない。言わば、軽い荷を積んだ軽トラックと山ほど重い石を積んだダンプカーが競争するようなものだ。

では、どうしたら動く組織が作れるか。

一言で言えば、大きなエネルギーを生むためには、大きなエネルギーが必要であると言うことである。重くて大きなエネルギーを、しかも早く動かすのであるから、そのエンジンの馬力は大きくなくてはならない。

エンジンとは何か、それはその組織の核である、トップのエネルギーに他ならない。トップに馬力が無くては、組織が動かない。

トップに馬力があれば、組織は大きくなり、大きくなった組織でも早く遠くまで動かすことが可能なのである。

しかし、トップの馬力と言っても、馬力には限界がある。

そこで、もう一度、振り子の原理に戻ろう。

振り子は、誰かが最初に少しの力を加えなければ、決して動き始めない。どんな馬力のあるエンジンを積んでいても、スタートさせてアクセルを踏み込まなければ動き出さない。

ならば、まずは振り子を動かすところから始めよう。その振り子を動かせるのは、トップしかいない。トップが始めに動かせるのは、軽くて、小さな動きである。

まず、トップが動く。すると、振り子である組織は、その力に応じて動き出す。トップにとって、最も力が必要なことは、全く動いていない止まっている振り子を動かすことである。それをどれだけ動かせるか。

一旦振り子が動いてしまえば、それを加速させたり、重さを増せば良い。同時に、トップ自身のエンジンもそれに合わせて増強すれば良い。始めの一歩は、誰でも小さな振りしか過ぎなかったはずである。

まずトップが動くことである。そして、常に動き続けることである。やがて、大きく、重いものを、早く動かせるように、トップが動くことである。

トップが動けば、必ず振り子は動く。ようは、トップがどれだけ動いたか、それが蓄積されてエンジンになる。トップが動けば組織が動く。間違いない。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年3月27日 23:18




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