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IT業界について  「活・喝・勝」


私の判断は正しかったのか

誰だって争い事は嫌だ。それは、ビジネスの世界でも同じである。しかし、戦争とはこのようにして起きるのかも知れない。トップの決断次第で、企業と企業の戦争なんて直ぐに勃発する。

戦争と言っても、ビジネスの世界では、人が死ぬわけでもなければ、侵略するためでもないから、もっと簡単に起きる。

私の判断は、正しかったのか、間違っていたのか、今でも判らない。

お互いに傷つき、時間を費やした。私は『社長の判断ミス』という内容で、その社長の判断ミスを指摘した。もう、4ヶ月も前のことである。うちのグループの社長には、こんな社長にだけはなってほしくないとの思いがあった。

だから、私は、宣戦布告した。

お金を払わない姿勢に納得できなかったのは勿論だが、その社長の姿勢には、和解した今でも納得できない。

私は、自分の社員が行った行動と、相手の社員が行った行動の事実関係を、徹底して列挙した。事件の流れを、時系列に、メールや証言などでまとめて行った。

相手と戦争をする以上、恐らく相手の社長も同じことをするであろう。お金を払いたくない理由の根底に、部下からの報告や証拠品を見て、判断したに違いない。

「これは、払う必要は無い。うちには非はない」という裏づけとなる根拠や、論理があるはずだ。だから、争うのであろう。根拠の解釈や、考え方の相違によって、争いは起きる。

しかし、今回の件は、全く違っていた。99%近く我々の主張は認められ、相手は和解を求めてきた。つまり、交通事故で言えば、信号で止まっていた我々の車に、相手が後ろから追突して、我々と争ったようなものである。

しかし、私も、その会社の社長もその車には同乗していなかった。車を運転していた部下より、事実関係を正確に聞きだし、そして、相手が「うちは悪くない」と言ってくるから争ったに過ぎない。

一体、あの社長は、どのようにして判断したのだろうか。今になってみると、なぜ社長が判断ミスをしたのか不思議でならない。部下の報告が適切でなかったのか、あるいは社内で誰かが責任を逃れるために嘘を言ったのか、定かではない。

今回の結果を受けて、その社長は、何を思うのだろう。改めて部下の責任を問うのだろうか。それとも、その部下の報告の矛盾点に気がつかなかった自らの判断ミスに対し、責任を感じるのだろうか。

私がもし、逆の立場であったとしたら、悔しくて、悲しくて、情けなくて、やりきれないであろう。しかも、その社長のように、その部下が、自分の息子であったとしたら。

親子ほどの信頼関係があっても、正しく組織は機能しなかった。それとも、親子だからこそ、どこか甘えがあったのではないか。

社長の判断ミスは、組織作りの時点から起きていたのだ。この業界で40年も続く、老舗で有名企業でありながら、息子を次期社長にしようというところから誤りがあったのではないか。

我々IT業界の企業では、財産は人しかない。その人を財産にして40年も続けてきたのではないだろうか。長年働いて会社の発展に貢献した他人より、実の息子でないと信じることができなかった社長に、悲しささえ感じる。

私は、そのようにはなりたくない。そして、うちのグループの社長には、こんな社長にだけはなってほしくないと思っている。

私の会社は勝ったが、私はこちらから争いしたいとは思わない。あの時、たった一度だけ社長が詫びれば済んだはずだ。そして、今でもその社長は、一度も私の前に現れない。うちのグループの社長には、こんな社長にだけはなってほしくない。

いや、社長にではなく、ミスを認めて詫びることができないような人にはなってほしくない。

でも、私の判断は、正しかったのか、間違っていたのか、今でも判らない。

そして、今度は、私が判断ミスをするかも知れない。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年3月15日 07:02




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