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世の中について  「活・喝・勝」


農業の産業化

私の実家の周辺は、田んぼや畑ばかりの農村部である。近所では、後継者問題で悩んでいる人が多いと聞く。

近所に、田んぼや畑の世話を、年老いた旦那さんと奥さんの二人で行っていた家がある。数年前に旦那さんが亡くなった。奥さん一人ではとてもできないからと、近所の人に委託することにした。数年間は、その近所の人が、手伝っていた。

先日、その近所の人が亡くなった。家族は、田畑をどうするか話し合った。

息子はサラリーマンで、とても兼業をする余裕がない。農業を続けることができない。それなら田畑はどうするか。荒れ地にして放っておくだけでも税金はかかるし、売却しようにも二束三文にしかならない。家族は何度も話し合った。

先祖代代の田畑を守りたい。でも、その方法がない。八方塞がりとなった。そして、先週、奥さんが倒れ救急車で運ばれた。

私の近所の話である。

このようなことは、今、日本中で起きているに違いない。

食の安全が騒がれている。中国産食品への不信感が高まっている。しかし、現実には、今や中国製の食糧なしには生きていけない。仮に中国が、一切日本への食糧輸出を禁止したら、日本は兵糧攻めにあい白旗を上げるだろう。

日本の食糧の自給率は40%を切った。これは、先進国の中で最も低いものである。オーストラリアの300%をトップに、フランス、カナダ、アメリカと続き、何れも120%を越えている。ドイツ、スペイン、スウェーデン、イギリス、イタリアは、100%を切っているものの、最も低いイタリアの72%でさえ、年々自給率が上昇しているのだ。

日本の問題は、自給率が低いことだけではない。自給率が下がり続けていることである。ところが先進国では、自給率を維持するばかりか、向上させようとしているのだ。

日本は、農業の近代化に失敗した。

農業を工業化し、さらにはサービス業化し、そして、会社のような組織化することが重要である。

日本の農産物は、世界最高レベルのものばかりだ。例えば、日本のイチゴは、外国人が食べると驚くほど甘い。日本人が当たり前に感じている食材が、世界中で手に入れることができないものが沢山ある。

このトップブランドになり得る貴重な財産を活用することは、日本が生き延びる唯一の方策のように思う。

製造業を中心に、海外でのオフショア開発が盛んであるが、農業は違う。動かせない土、水、気候が欠かせない。そしてそれを知りつくしたノウハウと、世界最先端のバイオテクノロジーなどの新技術を集積すれば、間違いなく新産業として確立できるはずである。

農業の産業化に、大きな期待を持ちたい。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2008年2月26日 06:54




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