庭の手入れは、毎日行わなくてはならない。ほんの少し放っておくと、草が生えたり、栄養不足で枯れたりする。
手入れには、剪定、消毒、肥料、水やり、伐採、草取り、植え替えなどがある。
剪定はなぜ必要か。庭木同士で栄養を取り合って、ひとつだけが生き残るのではなく、全てが腐ってしまう可能性があるからである。また、日差しが遮られて風通しが悪くなることで、それよって庭全体に病害虫が蔓延するのを防ぐためでもある。
また、古い枝を切ることで、強風による枝折れを防いだり、花木の場合には、不要な枝を切って綺麗な花を咲かせるなどのために欠かせない。
消毒はなぜ必要か。天候不良などによって発生する害虫から防ぐためである。消毒を怠れば、全滅してしまうことさえある。
肥料はなぜ必要か。発芽の条件には、肥料は不要である。自然の山のように、日射と水があれば、発芽する。発芽すれば、花が咲いたり、実を持つことができるが、自然界とは違って限られたスペースで、より綺麗で、より甘い果実を実につけようとすれば、自然界には無い肥料が必要となるのだ。
水やりはなぜ必要か。本来自然に降る雨で事足りるはずであるが、自然に任せていては水不足となる事態を回避するためである。
伐採とはなぜ必要か。剪定は枝を選んで切るものだが、伐採は、木を切ってしまうことである。古く大きくなった木が、若くて新しい木の邪魔にならないように切ってしまうために行う。
草取りはなぜ必要か。不要な雑草が、栄養を奪ってしまうばかりではなく、庭全体を占領してしまう可能性があるからである。そうなると、そこは庭ではなく荒地になってしまうからである。
植え替えはなぜ必要か。新しい木を植えるためのスペースを確保したり、あるいは、根が大きくなる可能性があるから、周辺の木を移動させるのである。
これらは、時期や回数こそ違うが、立派な庭に育てようと思えば、毎日、永続的に行わなくてならないものである。怠れば、一気に状況は悪化し、一度悪化して状況を改善するのは至難である。
こうして、庭の手入れの様子を見てみると、これは、まさに経営そのものだと思えるだろう。
組織とは、一日ではできない。しかし、怠慢すればほんの一日で崩壊するものである。経営とは、庭の手入れと同じである。
剪定をする。栄養のバランスを配分することである。どんな仕事を誰に与えるかと似ているようだ。
消毒をする。これは予防措置だ。今後起きるだろうトラブルを事前に察知し、対策を講じることである。
肥料を与える。ボーナスなどの報酬である。肥料がなければ、綺麗な花は咲かない。しかし、肥料を与えすぎても栄養過多で腐ってしまうから厄介である。
水やりをする。少し意味合いは違うが、表彰制度のようなものである。報酬以外のやる気を持たせるようなものだ。
伐採する。辞めてもらうことだ。
草取りをする。小さなトラブルをいち早く察知し、速やかに刈り取ることである。常に監視していないと、人は必ずミスを犯す。そのミスを放置せず、同じミスを犯さない対策を講じるのだ。
植え替えをする。人事異動である。大きな木を優先するか、新しく若い木を優先するか、限られたスペースをどう活用するかである。
経営とは、庭の手入れそのものだ。
一時的ではなく、永続的に行うものである。
ひとつだけ庭の手入れ違うことがある。それは、経営者が努力をすれば、限られたスペースを拡大できることである。スペースが大きくなればなるほど、様々な庭木を植えることが可能となるのだ。
しかし、スペースが大きくなればなるほど、問題も増える。経営者には、その覚悟が無くてはならないのである。
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投稿者 :堀田信弘: 2008年2月 8日 05:25
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