我社は100社設立、100人の社長誕生、100の事業展開を推進し、2007年だけで6社設立した。しかし、この6社で誕生した社長の数は、2名だけである。
残りの4社は、私も含め既存の社長が、新会社の社長を兼務している。
皆、好きで兼務しているのではない。私も兼務は良くないと思っている。しかし、100社設立、100人の社長誕生、100の事業展開の中で最も難しいのは、会社を設立することより、社長を誕生されることである。
私は、社長になりたい人に、必ず社長にすると言っている。しかし、社長になる時期は、人によって違う。早い人もいれば、遅い人もいるだろう。
私が、新社長を選ぶポイントは、唯ひとつ、その人を信頼できるか否かである。信頼できれば明日でも良いし、どんなに有能でも信頼を勝ち取らなければずっとお預けかも知れない。しかし、絶対に社長にしないと言っているのではない。
必ず、社長にする。だから、そのために信頼を勝ち取ってほしい。
しかし、私は神様ではない。だから、私は、私の独断だけでその人を信頼できる人か否かを判断している訳ではない。私からの信頼は、私が判断するほんの一票ににしか過ぎない。
残りの大半は、ドリクラの役員を中心とした既存の社長、そして、その人と関わりを持った同僚、部下、先輩たち、あるいは顧客や仕入先などの取引先全てである。
しかし、それは投票で決めるのではない。何票取ったから当選するというようなものではないのだ。
では、どうやって決めるか。それは、その人が人気があるか否かである。好かれる人かである。
人気がある、好かれているというのは、量でもなければ多数決でもない。少数でも良いから、好かれる人である。だから、意見が割れてその人を嫌う人もいて良い。
だが、嫌われもしない、好かれもしない人は駄目だ。好かれなくては駄目だ。もちろん、総スカンの嫌われ人間は論外である。
私は、社長という職業はある意味で人気商売だと思っている。社員から人気がなくなれば、間違いなくその社長の力は発揮できないと考えている。
組織の中には、社長の考え方に反対意見を持つ人がいても良い。イエスマンばかりを集めるというのではない。仮に、イエスマンばかりを集めた組織にしたとしても、その社長に反対意見を言う人は少ないだろうが、そんな社長が人気があるとは思えない。
私が言う人気とは、社長の人間性を表すバロメーターのことである。”社長のためなら”という数少ない部下を持つことである。
人の心を動かす力がなければ、人は動かない。
人気というのは、人の心を動かす力のことである。ファンがいるということである。
顧客からの信頼が得られない人が、社長に適任であるはずがない。部下の誰からも相手にされないような人にリーダーシップが取れるはずもない。先輩に可愛がられない人が、他の社長から助けてもらえるはずもないではないか。
人は人をしっかり見ている。おべっかを使っても通用しない。叱ることもせずただ優しければ人気が出るのでもない。
人の心を動かすような気概がない人が社長になっても、結果は見えている。
それは、特別な人格者になれと言っているのではない。私自身も全くの人間失格者である。でも、こんな私にも、私を支えてくれる大切な友がいる。それが、わがグループの既存の社長たちである。
だから、彼らの一票は、私の一票より遥かに大きい。その中に加わる新社長には、我々の友でなくてはならないのだ。
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投稿者 :堀田信弘: 2007年12月16日 15:35
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