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ビジネスについて  「活・喝・勝」


与えて与えて与える

人は、好きな人が出来た時、自分のことも好きになってほしいと思う。そして好きになった人には、自分のことをもっと知ってもらいたいと思う。知ってもらいたいのは、自分のことを好きになって欲しいからだ。

だから、知って欲しいこととは、自分の良い点である。悪い点を知って欲しいとは思わない。これは、恋愛の初期段階の話である。

人は、良い点を知って欲しいということを、やがて行動で表そうとする。知って欲しいという欲求を満たすために、何かを与えようと行動するのだ。初めは、自分の気持ちや考え方を話すということ、そして次には、相手が喜んでくれることを考える。

相手の好みを聞き出して、デートに誘ったり、プレゼントを贈ったりする。デートをすれば、楽しい話をして笑ってもらうと考え、綺麗なものを見せて嬉しいと思ってもらおうと考える。

一連の行動は、自分を好きになってほしいためだ。嫌いになってほしいのなら、そんな行動はしない。勿論、そのような行動をしたからといって、だからその相手が好きになってくれる保障はない。

恋愛が成就するのは、こうした行動が一方でなく両方になることである。初めは、どちらか一方からかも知れないが、やがてその行動を通じて、相手も意識することになることが、恋愛の成就である。

このように、恋愛では、相手に知ってもらおう、喜んでもらうと何かを与えようとする。与えることで、その人の気持ちを得たいという考えるのであって、その順番が逆だったらどうだろうか。相手を知りたい、自分を喜ばしてほしいと自分の欲求が先だったら、相手の気持ちを無視した行動なので、欲求を満たすどころか、相手は引いてしまうに違いない。これがストーカーではないだろうか。

つまり、人から何かを得たいと考えるのなら、人に何かを与えることから考えなければ、人間関係は上手く行かないのである。

上司であれば、”部下から尊敬されたい、上司の考えを理解してほしい”と考える。そのためには、部下に何かを与えなければいけない。いつも、怒ってばかり、いつも部下の欠点を指摘してばかりで、部下はその上司を”好き”になろうとしない。

ここであえて”好き”という言葉を用いたのは、”好き”という感情は恋愛でなくても、人間関係では必ず生じる感情だからである。もし”嫌い”という感情が一度芽生えると、心の底から、その人のために何かを与えようという気持ちは起こらなくなるのである。仕事の関係だから、上司から命令されれば、例え”嫌い”でも、仕方なく仕事をしようとするであろう。

しかし、上司が欲しい”部下から尊敬されたい、上司の考えを理解してほしい”ということに対しては、残念ながら否定される。つまり、片思いである。さらに、悲惨なことは、その上司が、この部下は”私を嫌いだ”と感じると、両想いの反対の両嫌いとなる。こうなると、その組織はどうなるか。

恋愛の場合は、1対1の関係だから、どちらか一方の行動から動きだすが、上司と部下の関係の場合は、1対nである。ひとりの上司が、複数の部下から、何もしないで行動を期待しても成就するはずがない。上司と部下の関係であれば、必ず上司のほうから、部下に何かを与える行動をしなければならないのである。

私が言いたいのは、部下におべっかを使え、部下を甘やかすというような上辺だけの行動をしろと言っているのではない。

人を喜ばす、人を感激させる、人に感動させる、人を笑わせるといった、人の感情に何かを訴えることである。それは、恋愛の初期段階と同じことである。

私は、このブログを通じて、社員だけでなく、私の知り合い、まだ知らない人に、できるだけ私を知ってもらいたいと考えて書いている。しかも、日記のようい出来事を書いているのではなく、できれば感動してほしい、少しだけで良いから共感してほしい、あるいは喜ぶ人がいたら良い、一緒に涙を流す人がいたら良いとの思いで書いている。

私は、要求されるのが苦手だ。それに要求することも好きじゃない。

人に何かを与えること、そして、与えても与えてもその見返りを期待しないこと。これは、顧客との関係でも同じである。与えて与えて与え続けるのが、サービスである。しかし、だからと言って、そのサービスに対する受け止め方は様々であるから、過度に効果を期待してはならない。これがビジネスだと思う。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年12月 9日 10:54




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