先週末、地域の子供会で、どんと祭の準備が行われた。どんと祭とは、毎年1月14日の小正月の日に松飾りやしめ縄などを燃やす神事である。カヤを集め高く積んで、火をつける。子供たちは、そこでお餅を焼いたりする、1年の無病息災や新年の幸せを祈る行事である。
私の町でも、どんど祭が行われるのは、極わずかになってきた。
先日出会った経営コンサルタントが、面白いことを教えてくれた。「全国260万社のうち、黒字企業はわずか25%足らずの65万社しかない」と言う。そして、経営コンサルタントを依頼する会社は、9割以上が黒字会社だそうだ。
しかも、黒字でかつ、成長を維持するような会社には、必ず良い社長がいると言う。面白いのは、その良い会社の社長の中に、会社を国に見立てたような統制を行っている人が沢山いると言うのだ。
社長は、国という会社を統制するために、司法、立法、行政、教育、社会保障(福利厚生)、防衛(リスク管理)、外交(営業)を整備する。どのように整備するかが、社長の力量なのだそうだ。
しかし、そのコンサルタントが伝えたいのは、そんな政治体制のことではないと言う。彼は、「”国とは何か”ということをどう考えているかだ」と言った。
「堀田さんは、どう考えていますか」と尋ねられた。
私は、「文化」と答えた。そのコンサルタントは、「皆さんそう言います。私は、初め”文化”と答える理由が判りませんでした。しかし、良い会社の社長は、どんな社会にしたいか、つまり、どんな風土、文化にするかを常に考えているんですね」と話した。
「堀田さんは、文化を形成するために、どんな取り組みをしていますか」と彼は続ける。
改めて聞かれると、全く何もしていないような気がする。私が「う~ん」と少し考えていると、「何か続けていること、拘っていることはありますか」と続ける。
「世界には、200近い国があります。どの国も、文化や民族、言語や宗教が違うと言う理由で独立しているのです。そして、どの国にも民族衣装があったり、お祭りがあったりします。一言で言えば、儀式の違いが文化の違いと言って良いでしょう」と言う。
「ある会社では、会社の最も重要な儀式を、毎日の朝礼としているところがあります。またある会社では、辞令交付や入社式などの社内行事を重要な日と位置づけているところもあります。つまり、会社がどんな行事を継続的に続けるかによって、文化の違いが表れるのです」
私は、少し、反省させられた。「文化」と答えながら、文化を形成するための努力を怠っていた。何も、このコンサルタントの言う通りにする訳ではないが、私が考えている企業像は、明らかに「文化」を作ることだと考えていることに違いない。
「文化」とは、何か。難しいことではない。自分達らしさである。民族の特徴や、宗教観などが中心にその地域に集まっている国のように、何かが共通であること。
どんと祭は、なぜ必要か全く考えたことなど無かった。子供たちに地域の伝統を残す意味も必要性も考えられなかった。そんな人が、「文化」を大切だ何て言えるはずもない。
子供たちが、どんと祭に使う萱を集めるのを見て、田舎には田舎の良さがあると感じた。
私がやれるのは、このブログを書き続けること。そして、グループ内の社員にできるだけ多くの情報を発信すること、私が行える儀式とは、それくらいしかない。
私は、答えた。「私が最も大切にしていることは、私の考えを伝えること」だ。そして、私はまだ最近であるが、私流の朝礼を毎日始めることにした。
私も、コンサルの彼が言うように、朝礼はとても大切な行事だと思っている。できれば毎朝、みんなの前に立って話をしたいのだが、私の立場は会長であり、ベトナムも含め9社の子会社がある。私流の朝礼は、ベトナムの社員も、常駐先の社員も、都合で休暇を取っている社員にも伝わることを考えた。
それに、私が目指しているのは、EU(ヨーロッパ共同体)のようなグループである。だから、みんなの前に立って行う朝礼は、各社の社長が独自に行うことを尊重したい。
私がやれるのは、「私の考えを伝えること」、そして、各社が独自に行う「文化」作りを促し、見守ることなのだ。
良い会社、すなわち、他社との差別化は、目に見えない「文化」作りなのかも知れない。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
感謝。 毎朝6時に社内朝礼ブログをこちらで公開しています。こちらもご覧頂けたら幸いです。
この内容に共感頂けたらこちらをクリックして下さい。ありがとうございます。
※このブログは日本最大級の社長動画サイト賢者.TVのランキングで堂々第一位となりました。
投稿者 :堀田信弘: 2007年12月 3日 04:01
http://www.hottaworld.com/mt4/mt-tb.cgi/518