もし、時間がたっぷりあったら何をするだろうか。もし、時間を持て余す位の暇があったら、何をして良いか判らなくなるかも知れない。不思議に、時間がない時に限って、もっと読みたい本があったり、時には絵を描きたいと思ったり、場合によっては体を動かしたいと考えたりする。
毎日、毎日が、時間に追われている。家庭があると、子供と接する時間を確保しなければならないし、夫婦の会話をする時間も取らなければならない。自分が自由に使える時間など皆無だ。
とにかく時間に追われている。そんな状況は、仕事をしている人ならば誰でも同じことであろう。時間に余裕がある人などいないと言って良い。
一方、時間がないということは、充実していることではないだろうか。もし、時間を持て余す位の暇があったら、本当にやりたいことは実現できるのだろうか。
私は、そうは思わない。時間がないという充実した中で、時間を上手く使える人が、本当にやりたいことを実現できるのだと思う。
時間に余裕がないと、心に余裕がなくなる。心に余裕がなくなると、ストレスが溜まったり、あるいは対人関係が上手く行かなくなる。時間に余裕を作るのは、心の余裕を作るために最も重要なことである。
そのために、どのように工夫するか。
経営者であるならば、時間に余裕がないということを出来ない理由に挙げたら、それだけで経営者失格である。トップとは、極端に言えば、 24時間365日寝ないで働く気持ちがないと行けないと思う。これが、究極のトップの姿である。そんなことできないと考えるなら、経営者は辞めたら良い。
誤解してほしくないのは、24時間365日”寝ないで働く気持ちがないと行けない”と言っているのであって、寝ないで働けと言っているのではない。人間は、寝なければ死んでしまう。そんなことを求めているのではない。
私は約2年前、このブログで「頭を休めるな」ということを投稿した。本田宗一郎が、”経営者に休日はない”ということを引用した内容だ。
私は最近、”経営者に休日はない”と考える人が少ないこと感じる。休日には、一切メールに目を通さないという人がいる。その人は、仕事とプライベートは完全に別けるべきだと考えているようだ。経営者とは、会社のトップである。ならば、国のトップである大統領や首相が、休日は一切仕事はしないということは許されるだろうか。どんな事件が起きようと、休日はプライベートが第一だから気にしないと言えるだろうか。
経営者とは、会社のトップである。トップが、休日はメールを見ないというのは、休日の間に会社に何が起きているか無関心だということである。
100人の社長誕生を目指す、我社でも、休日の行動を見るだけでその社長の考え方が見えてくる。しかも、自分の休暇を確保しておいて、 ” 時間に余裕がない”と言う人が多いように思えてならない。前述の通り、「時間に余裕がないということを出来ない理由に挙げたら、それだけで経営者失格」なのにである。
では、なぜ経営者失格なのだろうか。
考える時間が確保できないからだ。
考える時間がないと、どうなるか。経営者失格の代名詞である「思いつき経営」となるからである。「思いつき経営」とは、一言で言えば深く考えていないことである。仮説を立て、自己否定したり、別の方法を考えたりと言ったことをしないで、感情のままに浅い考えで行動することである。
全く深く考えていない。
考えが浅い。どうやら、それは考える時間がないからという言い訳に使っている。確かに、時間がなければ考えられない。時間を確保することができなければ、考える時間が取れないのはその通りであるが、それは同時に「私は経営者資格です」と言っているようなものである。本当に、その人が休日も含め、考える時間がないとは思えない。
もし、仮に、寝る間も惜しんで本当に時間が確保できないとしたら。
私から言えば、それでも経営者失格である。何故なら、経営者とは、戦略を立て、決断することが仕事だ。それが「思いつき経営」的な浅はかな考えで経営しているとしたら、会社は倒産する。
とにかく、考えが甘すぎる。深く考えていない。
それは、考える習慣がないからだ。そのような人は、時間を持て余す位の暇があったとしても、論理的に考える力が乏しいに違いない。それは、考えることの習慣ができていないからである。
経営者とは、ただボーと考えるのではなく、考えぬ抜かなければならない。無い頭をフルに使って、考えて、考えて、考え抜く。人よりも一手、二手先まで考える、これができなければ考えているとは言えない。
まず始めるのは、今日行われる会議の仮説、戦略。私は、毎朝、今日のスケジュールにある内容を、頭の中でシュミュレーションする。私の意見に対する反対意見を想定する、他に違う方法がないか数パターン考える、これが私の朝の日課だ。この朝の日課のために、毎朝、1時間ゆっくりと風呂につかる。風呂につかるために、朝早く起きる。
時間は自分で作るもの。そして、考える習慣は、自分が集中できる時間を自分で確保することから始まる。
つまり、自分の休暇を確保しておいて、” 時間に余裕がない”と言うようでは、誰にも負けないくらいの経営戦略が考えられるはずがないのである。
もう一度言う、頭を休めるな、これが経営者だ、トップの仕事なのだ。それが嫌なら経営者にならないほうが良い。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2007年11月25日 10:20
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