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世の中について  「活・喝・勝」


私が村長になったら

昨晩は、ニューヨークに本社があるACTUS CONSULTING GROUP INC.の鈴木剛央社長と初めてお会いした。成田空港に着いたその日のうちに、弊社事務所にお出でになった。

ニューヨーク在住17年になる鈴木社長は、私のこのブログの読者で、数か月前から計画してわざわざ私に会いに来てくれたのだ。

私は、アメリカでも読んでくれている人がいるということと、アメリカでビジネスをしている人ということで、是非お会いしたいと思った。

鈴木社長は、24才の時に渡米し、5年前にニューヨークで起業したそうだ。会社の事業は、日系企業を中心に日系人の派遣、職業紹介を行っている。ロサンゼルスにも支店を持ち、日本からアメリカで働きたい人の斡旋なども行っている。

アメリカの派遣業について尋ねたところ、プライバシーに関することは非常に厳しいとのことであった。履歴書には、性別もなければ、生年月日も年齢も、住所もない。どんなスキル、キャリアがあるのかのみだそうである。

日本でも男女雇用機会均等法により男女の差別はできなくなったが、性別を書かないというところまでにはなっていない。アメリカのように徹底されていれば、性別が判らないのだから、書類審査で性別が問題になることはないということである。

それにしても、性別がわからないと、名前だけでは全く判断できないことがあるらしい。履歴書には日本のように写真もないから、会うまで判断しようがないというのだ。

日本では10月1日から年齢差別禁止法が施行されるが、アメリカでは勿論禁止されている。だから履歴書に年齢を書かない。日本では、求人する側の企業に、年齢差別をした募集が禁止されるが、それでも履歴書から生年月日や年齢を書かないということにはならないであろう。

さらに、住所も書かないというのは、これまた驚きだ。

住んでいる場所で、差別や、採用時の不利な条件にしてはならないということである。日本の地方では、今だに同和問題があって部落差別があるくらいだから、当然と言えば当然だ。言われてみれば、住所は採用条件とは無関係だから、個人情報をあえて採用してくれるかどうか判らない人に教える必要はないのだろう。

セクハラについても、相当厳しいらしい。

事務所では仕事以外のことは一切口にできない。例えば週末どこかへ行ったかとか、夏休みは何をするかなどもプライベートに関することなので、セクハラと扱われる。私など、引きこもりになってしまいそうな感じだ。

それにしても、アメリカというのは、個人の権利に対しては徹底するものだ。この感覚には、17年もアメリカにいる鈴木さんでも中々ついて行けないとのことである。

ただ、男女雇用機会均等法や年齢差別禁止法が登場し始めたということは、日本でも何れそのような時がくるだろう。そうはしたくないと思っても、情報が国境を越えてグローバルになるのと同時に、多くの人々も国境を越えて仕事を行うようになっている。

しかも、日本の就業ビザは極めて取得し易い状況にある。少子高齢化を背景に、国策的に外国人労働者が大量に入国しているのである。それはアジア人だけでなく、当然アメリカ、ヨーロッパの人々も来ている。

日本の労働力は、日本人だけでは明らかに生産性が衰退することは目に見えている。ITを使ったイノベーションで生産性を維持しようとしても、それは製造分野に関してだけだ。例えば、国際マーケットを対象にしたもののみならず、24時間365日フル稼働のビジネスがどんどん増えている。そこには顧客のヘルプディスクもコール業務あるが、日本人の若者はもはや夜勤や休日出勤をしたがらない。

アメリカでも同様な問題があり、今では、その大半をインドが担っているそうである。あれだけの人口がいて、英語圏であるならば、アメリカのヘルプディスクやコール業務はこなせるだろう。アメリカでもそのようにしなければ成り立たなくなっているのである。

日本の労働市場が衰退することは、国力が衰退することである。たった今、世界第二位の経済大国であるうちに、世界でも最も魅力的な労働市場をもっともっと開放しなければ、10年後の日本はない。

オフシュアや外国人を使うことを否定する人もいる。技術の空洞化や、日本人ならではの良さが崩れることを懸念するからだ。正論である。しかし、その正論では労働力の衰退は止めようがない。オフシュアや外国人を使うことを否定する意見は、労働力の衰退を克服するための意見ではない。

私が、仮にある日本の地方の小さな村の村長になったら、外国人村を作ってみたい。

様々な国の人を住ませ、大量に空いている土地に工場やお店を作り、農地も外国人に開放する。外国人の保安官も置く。村全体がディズニーランドのようなテーマパークで、そこで流通するお金はドルのみ。

わざわざ海外に行かなくても、日本国内で、外国人が住む村で買い物や暮らしを体験することができる観光地である。都会に行ってしまう若者が、この村で外国人と一緒に働きたくなるような仕掛けを沢山作る。

この村は、日本で唯一の完全に鎖国から解放された村となる。

人口がどんどん増えやがて町になる。外国人と結婚し、子供を産む日本人も現れる。その結果、国内で唯一の人口増加町となるのだ。

私が村長になったら、日本人からのバッシングは凄いだろうな。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2007年9月26日 08:54




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