私は、経営者になる前、最大の趣味は寝ることだった。睡眠が私の最大のストレス解消法であった。今でも、どんな場所でも、どんな時間でも、電車や飛行機に乗っても5分も経たずに寝ることができる。それ位、寝ることが好きだった。
しかし、経営者になってから、特別意識している訳でもないのに、朝は自然に目が覚めるようになった。自宅でも、単身赴任先のマンションでも、目覚まし時計は置いていない。何時に寝ても、どんなに寝不足でも5時過ぎには目が覚める。
起きないといけないというよりは、いてもたってもいられないという気分だろうか、さっさと仕事に取り掛かりたいと目が覚める。決して眠くない訳ではないが、出来ればもっと寝ていたいと思わなくなった点が、経営者になって大きく変わったことだ。
これまで出会った経営者の多くは、経営者になる前と、それ以降では、「変った」と答える人が多い。
人間、そうそう簡単に変わるものではない。
しかし、変わらなければならない環境に身を置いたり、変わるんだ、やるんだ、など責任の重さを痛感した時、その意気込みが大きいほど、小さなことかも知れないが、自分の中で何か変化は起こるものである。
中には、「別に経営者になったからと言ったって、特段なにも変わらない」と答える人がいる。
私からすると、理解に苦しむ発言である。
経営者になる前と、経営者になって、何も変わらないと言うことは、変わらなければならない環境に身をおいた訳でもなく、変わるんだ、やるんだ、など責任の重さを痛感した訳でもないということか。
何れにしても、その人にとって、経営者になる前と、経営者になってからは、何ら気持ちの変化もなく、仮にあったとしても何かが変化するまでの大きなインパクトではないということである。
つまり、経営者になったという重責や、やり遂げようとする信念などのようなものが、なる前と変化していないということであり、何となくなったとでも言えようか。
先日、会社設立4年目の社長と出会った。大手IT企業の部長をしていた人だ。
「今年、社内でクーデターが起き、社員が半分以下になってしまった」と言う。
私はこれまでも、同じような話を山ほど聞いたことがある。大体は、会社設立2~5年の間に起きる。
ほとんどの社長は、「本当に勉強になった。これまでの考え方ではダメだと気がついた。思いっきり変わらなければ」と続ける。
クーデターが起きて、どん底に落とされたのだから、ハッと気がつくのは当然だから、ほぼ全員が同じ答えをするのは仕方ないことである。
しかし、私からすれば、変わるのが遅すぎるんだと言いたい。事が起きてから反省しても遅い。そもそも事後処理は誰でもできる。ならば、なぜ事前にできなかったのか、問う必要があろう。
答えは簡単だ。何かに挑む時の心構えが弱すぎたのだ。つまり、経営者になる時、経営を甘く、軽く、そして何となく出来そうと軽んじた結果である。一言で言えば真剣さが足りなかったということである。だから、そんな人がトップになっては、周囲はすぐにその人の甘さ、軽さを見抜いてしまうのではないか。
何かが起きてから気がつくのも良かろう。しかし、本当に気がついたのなら、自分の中の何かが大きく変化する位の決意が必要である。そうでなければ、また何かが起きるまで気がつかないような経営者になるだろう。
これから経営者になる人も、すでに経営者になっても何も起きていない人も、もう一度、責任の重さを考えてもらいたい。
自分の何かが変化する位まで。
心の変化が体や行動の変化に変わるまで。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2007年9月18日 08:16
初めまして☆
大変、心動かされるブログでした。
私は今自己模索中です。
毎日②今やれること、今やるべきことを考えながら
不安と迷いの中でもがいています。
今日こうして堀田さんのブログを読ませていただいて
改めて自分について考えさせられます。
ありがとうございました。
投稿者 caoly : 2007年9月20日 09:21
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