IT業界について ドリクラについて ビジネスについて リーダーについて 世の中について 企業経営について 嬉しい出来事 悲しい出来事 技術者と営業 教育について 求める人材 組織について 経営者について 若者について 起業・独立 障害者について



リーダーについて  「活・喝・勝」


撤退の決断

リーダーも人間だから当然「迷いと慎重」 ということが起きる。リーダーにとって最大の仕事である「決断と判断は違う」 から、迷い戸惑うのである。

決断された結果は、OKかNGかの何れかしかない。

リーダーには、二つの決断が求められる。ひとつは、進むか、始めるかなど、現時点をゼロ地点として、リスクを承知の上で、 得られるかも知れないリターンも求めに行くか否かの決断が求められる。

リスクをヘッジして進まない決断をした場合には、大きなリターンが得られたものに対し、チャンスを逃すことになる。しかし、一方で、 失うものは何もないから、進まない決断をすることは比較的容易であり、大きな責任を負うこともないため、役職が上になればなるほど、 ブレーキを掛けるようになるのはリーダー自らが自分の責任に対するリスクをヘッジしているからに他ならない。

だから、私にとっては、進まないという決断をすることは極めてないように心がけている。

一方、進むという決断をした場合には、これから起こりえる様々な困難が起こるのは当然である。 上手く次々に訪れる難題をクリアーして行けば、おのずと良い結果に近づいて行く。 全くゼロの地点から大きなリターンを得る可能性を秘めている一方、大きな失敗を招く危険も当然はらんでいる。

進むという決断の失敗に誤りがあった場合には、進まないという現状維持とは違って、プラスになるかマイナスになるかの何れかとなる、 まさにリーダーだからこそ決断する重要な仕事なのである。

進むかどうかの決断は、言わば株の出資に似ている。

株を買わなければ、ことは起きない。しかし、買えば儲かることもあれば損することもある。

これに対し、もうひとつリーダーの決断で重要なものは、止めるという決断である。

株で言えば、損きりというやつである。

買った株がどんどん下落して、含み損が何百万円になったとしよう。それでも、売らない限りは損失が確定しない含み損の状態である。 つまり、含み損が何百万円になったとしても、実際の損は発生しない、ゼロの損失である。

損きりと言うのは、あえて損失を確定させることである。

人間は、心理的に考え、基本的に損を確定させることは極めて難しい。 時が解決するかも知れないという自然な環境変化と見えない未来に対し、基本的に楽観視する傾向を持っているから、時間させ経てば、 価格が上昇に転じて、損失が減り、あるいはプラスに転じるかも知れないと考える。

株をやっていない人には、中々この損きりの難しさは判り難いかも知れないが、やっている人であっても、実際に損きりができる人は、 私が知る限り恐らく十人中一人いるか二人いるかではないだろうか。できる人は、失敗経験も豊富なプロの投資家が多い。

経営で言えば、この損きりは、例えばある事業の撤退や、提携の解消などである。

進むかどうかの決断は、ゼロ地点での判断だが、止めるという決断は、プラス地点からの決断である。勿論、 マイナス地点での決断もあるが、それは損失が確定している場合であり、誰が決断しても撤退は容易である。難しいのは、 プラス地点という少しでも事象が動いている状態で、止めない限り損失が確定しない場合である。

ここで止めなければさらに悪化する可能性もあるが、状況が変わってプラスに転じる場合もある。止めれば、 プラスに転じることはなくなり、損失が確定し、大きなダメージを受けることになる。

そもそも損きりというのは、損を早く切り捨てるという意味である。 いち早く損失を確定したほうが損の割合が少なくて済むという訳である。時間が経つほど、 良くなるとも悪くなるとも全く予測できない不確定な状態となり、損きりという状態ではなくなる。

ビジネス戦争という戦をしている中で、リーダーが戦況を判断して、撤退を決めるということは負けを認めることになる。 極めて辛い決断である。

しかし、いち早く損きりをしたほうが、部隊が消耗する割合は少なくて済み、再び戦いの体制を整える大きなチャンスも得ることになる。 それが、全滅寸前までボロボロになるまで戦いを続ければ、例え1%の勝つ可能性があっても、勝った場合のリターンも極めて激減し、 それ以降の戦いに影響を及ぼすのは必須だ。

真のリーダーは、進むという決断を的確にする。しかも、一刻も早く。進まないという決断はリーダーがする前に、 ナンバー2のブレインが行えば良い。そして、リーダーは、進むという決断をした以上、自分の予測を超えた事象や、 期待はずれの結果が出た場合には、一刻も早く撤退すべきだろうと思う。

株を買うとき、その会社の成長性やビジネスモデルなどを分析し、これだったら上昇するだろうという考えで買うはずである。それならば、 予想を外れ安くなってしまったのであれば、自分の判断基準に誤りがあったのであるから、速やかにそれを認め、 次回つながる反省として損きりをするべきである。

それを持ち続けることで、持っていて良かったということもありえるが、その結果がでるまでは、 次の投資は別のお金でやらなければならず、機会損失が起きているのである。

撤退の判断ができないで、ズルズルと決断を遅らせるリーダーは、実は、進むという決断もできていないし、 正しい戦況の分析もできていないのである。

リーダーは、負け戦はしてはならない。

やっても良いのは負けを覚悟してやる戦だ。負けが確定した後の戦後処理が頭に入っているから、負けを克服する手段を用意してある。 これは、負け戦ではない。

負け戦は、負けを認められないで徹底的にやられてしまう戦のことだ。この責任は、リーダーが全てを負う。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

感謝。 毎朝6時に社内朝礼ブログをこちらで公開しています。こちらもご覧頂けたら幸いです。

この内容に共感頂けたらこちらをクリックして下さい。ありがとうございます。

※このブログは日本最大級の社長動画サイト賢者.TVのランキングで堂々第一位となりました。

投稿者 :堀田信弘: 2006年4月12日 14:09




コメントしてください







コメントありがとうございます



このエントリーのトラックバックURL

http://www.hottaworld.com/mt4/mt-tb.cgi/301