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組織について  「活・喝・勝」


強いと大きいの違い

私の娘は、小学1年生。週末は、ピアノの練習に勤しんでいる。フォルテは強く、フォルテシモは極めて強くだ。クレッシュンドは、 だんだん大きくではなく、だんだん強くだ。強く演奏すれば、結果として音量が大きくなるのだが、 強さと大きさの違いを理解するのは極めて難しい。

音楽の世界では、強い、弱いは、物理的演奏法の違いであり、大きい、小さいはその結果である音量を表しているそうだ。言い換えれば、 強い弱いは、試みた手段であって、大きい小さいはその結果どう感じ取るかという感覚的なものらしい。

だから、ピアノの先生は、子供たちに、大きくとは言わず、強くと教える。何故なら、大きい小さいは、聞こえる側の客観性であって、 強い弱いは、弾く側の主体性だからだ。

組織に照らして考えてみる。

組織は、大きいのと、強いのはどちらが良いか。客観的には、大企業のような大きな組織のほうが、強く感じるが、 大きいことが強いとは違うものだ。逆に、小さい企業は、弱いのかと言えば、一概にはそうとは言えない。

100人の組織と10人の組織で、モノを運ぶ競争をしたとしたら、10倍もの人数がいる100人の大きい組織のほうが遥かに強い。 では、100人の組織の中から5人を選抜したチームと、10人の組織の中から5人を選抜したチームで競争した場合、 明らかに大きい組織のほうが強いと断言することはできない。

確率から言えば、100人もの中から最も力持ちの5人を選んだほうが強いと思われがちだが、 実際のビジネスの世界ではそうとも言えないのだ。

ナポレオンは、99匹の強い羊を率いる気の弱い狼の組織よりも、99匹の弱い羊を率いる強い狼の組織のほうが遥かに強いと言っている。 99匹の強い羊がいたとしても、弱い狼が率いると組織はバラバラになり、団結した力が発揮できないと言う意味である。 たった一匹の強い狼がいれば、99匹の弱い羊であっても、狼の指示のもと団結して突進すれば敵を打ち破ることが可能なのである。

つまり、全く同じ条件の5人で勝負した場合には、その5人のモチベーションや、組織への帰属意識、 リーダーの指揮が大きく勝敗に左右するのである。

リーダーが強い狼か弱い狼か、たったひとりの力が組織力を表しているといっても過言ではないのだ。

私の組織は、ひとりひとりの士気が高く、どんなに優秀な5人が来たとしても、恐らく数ヶ月間の戦いであれば、 必ず結果は上回ると自信を持っている。必ずしもひとりひとりは、優秀な大学を出た訳でもなく、特別な訓練を受けたものでもない。 もしかすると、最初の数週間は大幅に引き離されてしまうかも知れない。でも、粘りと諦めない強い意志により、数ヶ月後は、質を量でカバーし、 小ささを強さで打ち負かすバイタリティを持っていると勝手に自負している。

私自身が強い組織だと自信を持っているのだから、他からとやかく言われることもないのだが、ある人から、「強い組織は素晴らしいが、 大きい組織にはならないのでは」と言われたことがあった。

私は、大きい小さいというのは、量的な結果であって、質をあらわしているものではないと考えているから、 別に大きさを先に求める必要はないと思っている。大きい組織を作っても、一般的には弱い組織になってしまうほうが多いのではないだろうか。 それよりも、小さい組織でも強い組織を作ったほうが、遥かに効率も良いし、精神的に断然強い。しかも、最初の段階でコアの部分が強ければ、 周辺は何とかなるし、必ず大きくなることと思っている。

強さよりも大きさを求めているようでは、積み木崩しのように簡単に崩壊することになるだろう。

特に、組織の中核であるコア部分が弱いと、後々手こずる組織となるに違いない。もっともコアの部分というのは、 リーダーを鏡のように映し出しているから、リーダーが弱い狼であるならば、コアがそれに反して強く団結するなどというのは極めて難しい。

だから、ドリームクラスターグループは、小さくて強い組織を多く作りたいと考えている。ひとつひとつの組織に専門性と特色を持たせ、 何でも幅広くやる薄っぺらな組織にはしたくない。細かい組織を複数生み出すことで、 ひとつが崩れても影響の少ない疎結合の組織を目指しているのだ。

小さい組織が沢山できれば、結果として大きな組織となる。あくまでも大きさは手段ではなく結果だ。目指すべきは、 大きさではなく強さである。

 

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投稿者 :堀田信弘: 2006年3月 6日 07:20




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象の組織かアリの組織かについて考えるとき、組織の継続性というキーワードが重要だと思います。

アリの組織は一人ひとりの要員の、特にリーダーの、組織に与える影響力がより大きいですから、人の入れ替わりに関して弾力性がつよいでしょう。反対に象の組織は、組織の理念の持続性がリーダー個人に依存しない、社員の採用・育成システムがととのっている、などの理由で、人間の寿命よりも長く同じ組織を持続していけるのだと思います。

すなわち、持続を求めるか否かということは組織を大きくするか否かという経営判断をする際に、非常に大きな判断材料となると思います。

投稿者 鈴木哲王 : 2006年11月17日 13:19

過去に大きめな組織に属しておりましたが、社長の顔も知らずに働いておりました。社長のお言葉は、社内のスピーカーで聞くという組織。
やはりそのような組織は強くないと言わざるをえません。
得意先に小じんまりした会社があり、社長の人柄も良く、社風も雰囲気も良い団結力のある所でした。
小さな会社といえども大手企業を相手にする堂々としたプライドを感じました。
会社が大きく有名なものは、よらば大樹の云々のごとくブランド志向型で、重すぎて燃料がかかりすぎる車のような組織が多いと感じます。

タジイの気楽日記
http://www.tajiy.com/

投稿者 タジイ : 2006年3月 6日 23:23


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