木は2度生きることができる。植樹されるとやがて枝が伸び、葉を咲かせ、果実を持つ。枝はどんどん太くなり、分岐して、 大きな木に育つ。大木になると樹齢何百年も生き続ける木もある。
人間の寿命には限りがある。人は、死ねば骨になり、土に戻る。
樹齢何百年もの木も、いつかは植物としての寿命を向える。でも、木は、その後に2度目の人生が待っている。そこが人間と違うところだ。
樹齢何百年以上の大木が材木として利用され、建造物としてさらに何百年も生き続けている古民家もある。木として生まれ、 植物としての生命が終わっても、それまで生きていた価値が、さらに材木として活躍する訳だ。
組織は木に例えることができる。
会社を設立した時、たった一人の社長から、数名の仲間ができ、やがて組織の形をなして行く。枝が伸び、部門ができ、チームができる。 各枝には、果実という成果が生まれる。
組織が大木となり、沢山の実をつけるようにするためには、しっかりと根をはわせ、十分な水分や栄養が吸収できるような土壌が必要だ。 それが組織風土だ。
土壌は土の中だから見えない。地上にある木は、どれも同じように見えるが、土壌によって木の太さや寿命が異なってくる。枝は、 もっと太くなりたい、分岐して新しい芽を生みたいと考えている。
どの会社でも成長を望んでいる。会社の大小はあっても、そこで働いているのは人間の集団だ。様々な経歴、性格、家庭環境を持っている。 そのような全くの他人同士が、同じ風土の中で働き、それぞれが風土を形成して行く。
風土には良い悪いはないのかも知れない。土壌と同じに、風土に合う合わないかによって、育つレベルが変わるのだろう。
経営者は、自分が理想とする組織像を明確に持ち、その像に近づくための土壌作りを行うことが大切だ。
土の中にある見えない土壌に、目を向けない経営者が多い。経営者は人間だ。人間は、いつかはそこからいなくなるし、 急に亡くなるからも知れない。だけど、それでも組織は残る。
木が伐採されて、材木になるように、経営者も、自らがいなくなっても、その魂が組織として生き続けられるようにすることが使命だ。 経営者が土壌を良くする考えを持っていなければ、組織は間違いなく衰退し、滅びる。
枝が葉を持ち、多くの果実を生むは、全て経営者が作った土壌の責任だ。だから、土壌には、良し悪しというものはない。 果実を多く生む土壌か、少ない土壌かは、その上に生えた木との相性だ。土壌と木との相性が悪ければ、栄養度の高い土壌でも、 木が大きくなり果実が実のならないこともある。
組織で言えば、土壌はリーダーの心、木はリーダーの行動であろう。
心が立派でも、行動がなければ木は育たない。行動力があって数字が伸びても、心という理念の持ち方によっては、 組織の風当たりは悪くなる。その両方のバランスを得た時、木は伸び伸びと成長することができるのだろう。
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投稿者 :堀田信弘: 2005年11月17日 14:25
組織を大木に育てるには、リーダーの心の立派さと行動力によるものなのですね。その理論ですと創業何十年という老舗の組織などは、初代リーダー不在でも2度、3度と生まれかわったことになるのですね。
しかも支店が増えることは、大木が立派に枝分かれしたということでしょうか。
各枝にも初代リーダーの理念を継承しているということを想像すれば、頼もしく思えます。
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投稿者 タジイ : 2005年11月17日 17:47
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