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リーダーについて  「活・喝・勝」


われは非情か

これからの経営は、”情より理”が重要だ。

村上世彰氏率いる投資ファンド(村上ファンド)が阪神電鉄の株式を買い進めている。阪神タイガースの上場も提案した。タイガースファンも穏やかでないらしい。

彼が動くと、いつも経営者たちは、揃って反発する。阪神電鉄の西川社長も「会社存亡の危機」と話した。

世間も「乗っ取り」と批判する。本当にそれで良いのか。好きか嫌いかではない。 古い体質の甘い経営体制にメスを入れ、この国の企業社会がオブラートに包んできた問題に刃を突きつけ、弱い組織の襟を正すのが悪なのか。 上場していて株を買うなという論理は矛盾している。

640年も続く幕府制度を築いた源頼朝は、冷酷な政治家と評される。”理より情”の弟義経を死に至らせたせいか、”情より理”の頼朝の人気は高くないが、義経の業績は頼朝には及ばない。まるで村上氏も頼朝のようだ。

今から28年前の1977年9月28日、パリ発羽田行きの日本航空が日本赤軍にハイジャックされた。3日後、福田赳夫首相は、 身代金の支払いおよび、超法規的措置としてメンバーの引き渡しを行った。

当時、私は中学校1年生だった。放課後は、毎日部活動に明け暮れ、夜は王貞治選手が756号を打つ日を楽しみにしていた、 そんな時代だった。

「人命は地球より重い」という言葉を聞いて、多くの日本人は超法規的措置を支持していた。中学生だった私には、日本が「テロまで輸出するのか」という国際的な非難を受けることが理解できなかった。

日本人の常識では、理より情、法より超法規的措置なのだった。

その年の11月15日、新潟県に住む同じ中学1年生の女の子が、バトミントンの部活動を終えて下校中、消息を絶った。

1964年10月5日生まれの横田めぐみさん。今日41歳の誕生日を迎えた。

超法規的措置で赤軍派は、世界各地のテロ実行や、北朝鮮による拉致への協力を行い、多くの被害者がそのツケを払わされた。

理より情の判断は正しくなかったのだ。

経営者においても、政治家においても”愛”は絶対に必要である。しかし、”愛”と”情”は別だ。特に、組織運営において、”情” を聞いていたら、誰もが”情”を訴え、コントロール不可能な「大きな政府型」組織となる。

誰もが、自分の所属する組織は、他の組織と比べて強くなってほしいという願望がある。リーダーは、強い組織にするために、 弱いところを補強したり、強いところをもっと強くする。しかし、その組織の中にいる人は、 自分にはそれを求めないでほしいという矛盾した論理が存在する。

会社が潰れないようにするため、ある事業を撤退させるという総論は賛成。しかし、 自分がこれまで一生懸命にやってきた事業が対象になるのは誰だって嫌だ。

しかし、リーダーは、全体が倒れないようにするため、一部を新しいものに変える勇気が必要なのだ。 ダメなものはダメとする原理原則を貫く姿勢がなければ、有事の際に毅然とした対応が取れない弱腰リーダーなのである。

弱腰リーダーは、突如として敵が現れると、敵を批判し、自らの襟を正そうとしない。阪神電鉄には、 全く落ち度が無いと社長は言い切れるのか。

福田赳夫の自宅で書生生活を送った小泉純一郎。自らを「われ非情か」と評し、師とは違って、理より情を覆す政治手法を持つ。

思い切って解散に踏み切り、反対派を斬り捨てた破壊的手法。”情”を捨て、古いものと決別し、新しいものを迎え入れる”政局” の捌きは見事だった。

政策はどうか。2002年9月17日、首相は平壌に渡った。国民の”情”は高まり、支持率が上昇した。”情” を掴み常に大衆を意識する。

拉致家族が求める”理” の早期経済制裁発動に応じないのはなぜだ。情より理は政局だけで、政策には理も情もない。誠に非情だ。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年10月 5日 15:30




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コメントありがとうございます


こんにちは。
非常な出来事が増えてきましたね。
TB失礼しますね(^^)

投稿者 エツロ~ : 2005年10月10日 16:23

非常に面白く拝見させていただきました。
確かにいろいろな商売を見ていると、昔はあの店にお世話になったからと、老舗のお店で買い物をしていた人も、こちらのお店がおいしいからと移り気になるのが現代の消費者。
情ではなく、お客が何を求めているのかと理にかなったマーケティングをしないと生き残れない時代ですよね?

ただ今回のことについては、買占めの株ははあくまでも機関投資家などから預かったお金を運用し購入しているもの。
全国のファンがいるタイガースの場合、球団運営に発言をするのも、日本シリーズが終わってから、将来の球団運営について話を出すのが筋だと思うけどね。

投稿者 やっくん : 2005年10月 7日 00:04

上記アドが消えておりました。
山形マット事件、「タジイの気楽日記」こちらです→http://blog.livedoor.jp/ccc03271/archives/50061274.html#comments
今回、少し話題がそれた形となり、申し訳ございません。

投稿者 タジイ : 2005年10月 7日 00:03

村上の行動に嫌気がさしております。このような金金金ばかりで情もワビ、サビもない世の中。話はそれて申し訳ないのですが、「山形マットのイジメ事件」の殺伐とした新庄市のような地で育つとこの様な人物を創出するのかもしれません。少し昔に山形の中学校で7人のイジメっ子が1人をマットでぐるぐる巻きにして殺してしまいました。犯人の1人は、大人になり新庄市役所で勤務。人殺しをみんなで守る新庄の閉鎖した地域性に驚きと憤りを感じます。残る6人も開きなおって悠然と生活しております。
地元住民は「虫が自然に死んでいたようなもの」と発言。
この件についきましては、詳しくこちらのサイトで、実名までのせておりました。→http://www.starblvd.com/mem/a/o/aoiryuyu/yamagatamat.htm

また、私タジイも意見を書いております。
→http://blog.livedoor.jp/ccc03271/archives/50061274.html#comments


http://www.starblvd.com/mem/a/o/aoiryuyu/yamagatamat.htmhttp://www.starblvd.com/mem/a/o/aoiryuyu/yamagatamat.htm

投稿者 タジイ : 2005年10月 6日 23:50

面白く読ませていただきました。

投稿者 robita : 2005年10月 6日 14:24

「われは非情か」は誠に冷静な分析をされていると感心いたしました。ただ、村上ファンドのやり方については、小生は嫌悪感を催してしまいます。とうてい支持することは出来ません。「金が有ればなんでもできる」という発想にはついていけません。物事を動かすには「情」も「理」も必要だと思います。両者のバランスがうまくとれていればこそ「改革」の推進役になれるのではないでしょうか。

投稿者 阿木雅芳 : 2005年10月 6日 11:55

基本的に合理性だけで考えて企業は動けないと思っているので、今の村上ファンドの動きは嫌いですね、私は。株主としても、あんな下品な経営者を馬鹿にしたような投資家は打一嫌いです。

でも、まあ、いろんな考え方があっていいのだとは思います。どっちが正しいということはないと思うのですが、変な争いごとになって、阪神電鉄の本来やるべき仕事ができないことだけはないように・・・と思ってます。株主と闘争する暇なんて、社長たちにはないはずなので。村上氏はそれがしごとなんでしょうけどね。

投稿者 ひー : 2005年10月 6日 11:00

興味深く、拝見させていただきました。
これからも、ブログを読ませていただこうと思います。

投稿者 角村明美 : 2005年10月 6日 09:36

理は金を生み情は心を産む。
どちらも人間に必要なモノですからバランスなのですね。
そして政治家は武将で経済人は策士と言った感じに思えました。

面白かったです。

投稿者 BOSS : 2005年10月 6日 04:54

双方が行ってる事はどちらも正しいとはおもいます。
それゆえに難しい問題だとは思います。
ただ村上氏の上場してファンが所有するチームにする。
と言う発言。
上場しても結局は投資家が買いあさり、自分達の良いように球団経営に乗り出すのでは無いでしょうか。
1ファンとしては上々するなら、阪神の熱烈ファンの方が買って欲しいと思います。

投稿者 名前の無い管理人 : 2005年10月 6日 02:35

村上氏のとった行動を良く思う方もいれば、悪く思う方もいる。会社から見た目と、一般の目は違いますからねぇ...
村上氏の行動は、できる事をやっただけだと、私は思います。
ありがとうございました。

投稿者 RBM : 2005年10月 6日 01:32

今回の件は、阪神ファンの私から見ても阪神電鉄側が甘かったと思います。
上場するということは株を買占められるリスクも持ち合わせているということ。
保有する不動産の価値に目を付けた村上氏の行動は投資としてれていると思います。
ファンの一部は「金でなんでも買えると思うな」と言っているみたいですが会社は金で買えるんです。

投稿者 hyde : 2005年10月 6日 01:18

はじめまして。
貴ブログを拝見し、その熱さ、発想の新しさ、説得力の強さに心動かされました。これからも、読ませていただこうと思っております。

投稿者 aichan0607 : 2005年10月 6日 00:22

経営に決定的影響力

村上世彰氏が率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)は3日、阪神電気鉄道株の38.13%を取得した、と関東財務局に届け出た。

村上ファンドは、議決権ベースでも株式取得が3分の1を超えたと明らかにした。
株主総会で重要事項の決定を拒否できることになり、阪神タイガースなどグループ全体に決定的な影響力を持つことになった。
届け出によると、村上ファンドは、阪神株の大量取得が明らかになった9月27日以降も段階的に買い増していた。

投稿者 村上氏阪神株を38%取得 : 2005年10月 5日 22:52

プロ野球界に旋風を巻き起こして欲しいですね。

投稿者 my : 2005年10月 5日 22:19

村上氏の件では村上氏はタイガースの云々より、結局自分の儲けさえ取れればいいわけですよ。資本主義なわけですから、儲けだけ考えていればいいんです。その代わり、タイガースファンがどう思うかです。
私の個人的な意見ですと、カネさえあればそれで良いという考えは好きではないし、この日本に、すべてはカネ次第という、さびしい世の中にして欲しくありません。
村上氏のようなマネーゲームでえらそうな顔をする人に無礼講でなんでも言っていいのなら一言『日本から出て行け!!アメリカに行ってアメリカの企業を買え!!そのほうが、日本人皆が、拍手喝采だ。』

投稿者 狗神 : 2005年10月 5日 22:14

はじめまして。
この問題については二つの見方があります。
一つは、経済を活性させるという意味では株価が上がる方法を阪神電鉄に提案したということ、あと阪神電鉄の経営は堅実、また電車会社では経営規模は近鉄や名鉄とか西武などと比較すると小さい、でも経営状態はこれらより安定しているという事実もある、経営のよい株式会社(親会社)、子会社がスポーツの世界では魅力ある球団となれば購入するのは上場している株を購入するのは必然だという考えがあります。
しかしもう一方で阪神ファンという立場で考えると何をされるのかわからないという怖さがあります。
先月の29日にリーグ優勝をして喜んでいる時に水を差された感じがします。
報道する側の問題もあるかもしれませんが、阪神株購入するのであれば株購入の目的は明確にすべきです。
株購入する自由はありますが、買う側の状況やおかれている立場を理解することをおろそかにしたのではないでしょうか。
株主として阪神電鉄そして阪神タイガースにいい風を与えることはいいことですし、いちファンとしては歓迎しています。ただ意図を明確にしないで阪神タイガースに悪い影響を与えることになったらどうなるのかということも考えてもらいたいものです。

投稿者 シロウト2004 : 2005年10月 5日 20:57

タイガースファンとしては「情」、
株式投資をやっている者としては「理」、
ってとこですかね。

いづれにせよ、双方の「納得」が大事だと思います。

投稿者 y_satoshi : 2005年10月 5日 19:42

はじめまして、ジョニー・ロジャーズと申します。TBさせていただきます。
また、興味深い記事だったのでブログランキングに投票させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者 ジョニー : 2005年10月 5日 17:51

経営者に愛は必要、仰るとおりです。
ただ村上ファンドは投資家であって経営者ではないんですよねぇ?

投稿者 つくちゃん : 2005年10月 5日 17:46

情と理、確かに農耕民族である日本人としては、情にほだされやすい国民的気質がありますね。その点狩猟民族の代表であるアメリカ的ドライな割り切り方をできる日本人も出てきました。余りにも肥大化している行政機構とか官僚機構などに切り込むには「非情の理」が必要です。下々の日常にはまだまだ「情」が必要な部分もあるが、何でもかんでも「理」のみでは余りにもギスギスしすぎではないでしょうか? 必要なところにはなく、必要ではないところに「ある!」ことが間違いだと・・・。

投稿者 kumaso : 2005年10月 5日 17:28

村上さんの行動を見ていて、村上さんも電鉄側も
結局一方的にすべてが正しい行動ってないものだ
と思います。

投稿者 中川コロモ : 2005年10月 5日 17:13

阪神電鉄が会社存亡の危機ならば、タイガースも存亡の危機なんでしょうか? タイガースファンとしては球団存亡の危機だけは避けて欲しいなぁ……。

投稿者 WackyBee : 2005年10月 5日 17:04

大部分の日本人は、本当の意味でのリスク管理という概念を持っていないということを確信しました。
経営者は、世界でもトップクラスという話が、以前、よく聞かれました。しかし、正確には、トップクラスの人もいたということ。
阪神電鉄社長のコメントには、驚きを通りこして、呆れてしまいました。これが、日本的ルールということなのでしょうか。

私は、女性経営者の支援業務が多いのですが、女社長の方が、よっぽど、生々しいし、ロジカルです。

投稿者 T.Sato : 2005年10月 5日 17:00

はじめまして。

どうやら、我々は、ほぼ同世代のようですね。
昭和52年であれば、私は、もう高校生だったと思いますが、福田総理が「人名は地球より重い!」と言ったときは、ちょっと違和感を覚えました。
子供ながらに、結局、哀しいかな心構えがまるでなかったんだな・・・というのが、透けて見えましたね。

先日、佐々という人のセミナーを聞きに行きましたが、その折、「三木総理は危機管理という点では、まるでダメな人だった。」いう話を聞きました。
福田さんにしても、三木さんにしても、戦前戦中と、国家が多難な時期に、それなりに責任ある立場を生きてきたはずの人たちなのでしょうが、そう考えると、人間という物は僅かな時間で平和ボケする物なんですね。

投稿者 へいたらう : 2005年10月 5日 15:55


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