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世の中について  「活・喝・勝」


世界を食い物にするな

人類の歴史は、戦争の歴史といってほど、地球上のあらゆる所で戦争が繰り返されてきた。戦争による被害者は、18世紀には700万人、 19世紀には1,940万人、20世紀には1億780万人が亡くなっている。

第二次世界大戦以降に発生した数々の戦争の被害者の総計は、第二次世界大戦時の死者の数を上回ろうとしている。 世紀を追うごとに増えてきている。

今こうして我々が生きているのは、多くの犠牲の人の上にたっているのは言うまでもない。

アメリカ軍142万人のうち、27万人が海外の世界各地に駐留する。これは、日本の自衛隊総数よりも多い。 これだけの軍隊が海外にいるのはもちろんアメリカ以外ない。日本には4万人が駐留している。そのほとんどが沖縄だ。

日本にあるアメリカ軍基地の75%が沖縄に集中しており、沖縄本島の1/5が基地、東アジア最大の嘉手納基地は、町の83%が基地だ。

これだけの軍隊を維持するには、相当な費用と各国からの協力がないと簡単にはできるものではない。

アメリカ軍の兵力は、冷戦時の1980年代は中国とほぼ同数の220万人いたが、ここ20年間で3分の1が削減された。しかし、 国防費は増大を続け、ITを活用した兵器のハイテク化が進み、決して戦力が落ちたわけではない。

2004年度の国防費は3,300億ドル、もちろん世界第1位。これは、 アメリカを除く世界第2位以下10位までの合計をしても及ばない。アメリカを除くNATO加盟国18ヶ国を合計してもやっと半分。 如何に凄いかは明確である。

アメリカはどこへ行こうとしているのか。

アメリカでは、戦争がはじめると失業者が減ると言われている。国防職員、軍人、兵器産業の従事者の総数は500万人を超える。 兵器生産量世界第1位のロッキードマーチン社、2位のボーイング社をはじめ、世界20位までにアメリカの企業が11社ランクインしている。

アメリカの武器輸出総額は394億ドルで、日本の防衛庁の予算額とほぼ同額である。

その防衛庁は先月末、2006年度予算の概算要求を発表した。総額は4兆8857億円(約430億ドル)で、 本年度比1.2%増である。為替レートが変動するため正確に確定できないが、中国の484億ドル、 ロシアの480億ドルに次いで世界第4位だ。

これは、フランスの380億ドル、イギリスの352億ドル、ドイツの315億ドルを大きく上回る。軍事大国か否かは別にして、 世界トップレベルの軍事費大国であることは間違いない。

アメリカの研究開発は、軍事利用可能なことを想定し行われ、宇宙開発しろ、コンピュータにしろ、バイオにしろ、 世界トップレベルの技術開発が、やがて民間活用に出回るようになる。

軍事と政府、企業が一体となってお金が回る。

世界トップ企業100社のうち、40社がアメリカの企業だ。1兆円の利益を出す日本のトヨタでさえ、10位にしかならない。 全世界をマーケットにするグローバル戦略の企業がアメリカ経済を支える。

アメリカの税制は、直間比率を見ると世界的に最も直接税の割合が高い国である。中でも法人税の割合が高く、 強い企業の存在が国を支える構造となっている。法人税の割合が高いから、企業の政府に対する発言力は増す。強い企業は、当然強い国を求める。

強い国になれば、経済も安定し、失業者も減少する、国民はその強い政策を支持するということになる。

世界第4位の軍事費大国日本は、GDPの1%、税収の1割に相当する4兆円が防衛費だ。小さな国を目指す政府が、 防衛費だけは増やし続ける。そのほとんどは、自衛隊員24万人の人件費ではなく、武器だ。その武器は誰が作ったものか。

かつて、第34代アイゼンハワー大統領は、「わが国は、巨大な軍事産業を作らざる得なかった。将来、 巨大な兵器産業が不当な権力を手にいれないようにしなければならない」と演説している。

今、アメリカの武器はインドなど発展途上国に大量に輸出されている。自国の防衛をすることを目的として、貧しい国に武器を持たせ、 戦争の機会を与えている。

貧しい国ほどGDPに占める軍事費の予算が高い。貧しい国の人々の犠牲の上に、アメリカの軍事産業、 それを支える大企業が繁栄しているのだ。

世界の警察は、世界が望んだのではなく、アメリカが勝手に望んだことだ。

貧しい国では、小火器などの安価な小型武器が大量に闇に流れる。その武器を手にしたテロリストたちが考える敵は、 それで生計を立てている人に向かう。日本もそれに手を貸していると思われてしまうのは自然な流れか。

企業からの反対が多くてピストル規制もできない国が、世界の平和を守れるはずもない。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2005年9月22日 11:34




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はじめまして。
うーん。うなってしまう。
濃いなぁ。
重い。
アメリカってしたたかなんですね。
小さな政府って、何を小さくするんでしょうね。国民が受けられるサービス小さくなるだけのような。
鋭い分析が素晴らしいです。これからも見に来ます。

投稿者 satochan : 2005年9月22日 11:45


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